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  • 続・続古典講読について

    菅原慎太郎(MBA8期)

      鈴木先生のご好意で夏休みに開講された続・古典講読において、時間が足りず読み切ることができなかったシュムペンター著の「経済発展の理論」を読破するため、続・続古典講読を春休みに開講していただく運びとなった。退任を控えている鈴木先生は春休みも多忙なはずで、こうした中対応していただけることに、メンバーは鈴木先生の教育への情熱や中途半端では投げ出さない芯の強さを感じずにはいられなかった。

     続・続古典講読では続・古典講読と同様に、毎回、要旨か小論文を提出し、読み・書き・論じるという古典講読の目的の中から更に、自分が磨きたいと思った分野に挑戦し、実力を養成するという方針であった。講義は、まず該当する章の内容についての質疑応答から始まる。学生側からの質問が一段落したところで、鈴木先生からメンバーに対し逆質問が浴びせられる。この質問に頭を悩まされることで、本当の意味でシュンペーターの考えを理解できてはいなかったのだと、反省させられることが多かった。また、鈴木先生からシュムペーターの生きた時代背景の説明をして頂くことにより、当時のシュムペーターが、自らの理論を紡いでいった過程を疑似体験することができた。質疑応答が行われた後、学生から提出された小論文について、議論を行う。小論文の内容はシュンペーターの考えに対する批判を含むこともあったが、鈴木先生はそれに対する疑問を投げかけ深く考えることを要求された。そのとき、あたかも鈴木先生にシュムペーターが宿っているかのように感じられたが、それは鈴木先生の持つ学識なせる業であったのだろう。こうした密度の濃い講義を週1回、計5回受けさせてもらった。シュムペーターの言う企業家の機能とは、新結合(旧来のもの同士が結合することで生まれる革新)を実現することである。シュンペーター的思考のフレームワークを鈴木先生に教わったことで、シュムペーターが述べていた「新結合」が、自分がMBAで学んできたフレームワークや思考方法との間で起こったと実感している。

     最後まで、真摯にかつ情熱的に教育していただいた鈴木先生への感謝の気持ちは、メンバーの共通の認識である。また夏休み・春休みを通じて得ることができた知識は、今後の社会に出た後で、難題をブレークスルーするための地力となって現れることを確信してやまない。

    鈴木先生の研究室にて

     

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