• HMBAカレンダー
  • 授業
  • 生活
  • レクリエーション
  • イベント
  • 出版物
  • ビジネスエコノミクス【組織とインセンティブ:伊藤秀史教授】を受講して

    菅原慎太郎(MBA8期)

      本講義は、企業組織におけるコーディネーションとモチベーションに関する問題を解決するための組織デザインの方法を学ぶことを目的としている。より具体的な目的は、ミクロ経済学・ゲーム理論の概念・ツールを学習することである。授業に参加する生徒は一見すると「実務」に慣れ親しんだ社会人組が多く、経済学という定式化された概念を学ぶに当たっては、かなりハードルが高そうに感じられた。しかし、伊藤先生の講義の分かりやすさからであろうが、授業前に実施される「前回の授業内容に関する生徒からの質問への回答」コーナーを拝見する限り、質の高い疑問が学生から提示されていたように感じられる。また、伊藤先生もこうした質問に対し一つ一つ丁寧に説明を加えてくれることで、個人の疑問を全体の知に落とし込む作業がなされていたと感じている。

     講義中についても、先生は本来であるならば難解であるはずの理論も非常に分かりやすく咀嚼してくれた。そのため私も授業を理解することができたのだと思う。「市場自体もデザインされなければならない。デザインされるものである以上、マーケット・デザインについても本講義のツールキットが有用となる」ということから、授業の最後の方ではオークション理論についても説明があった。これは自分にとって非常に興味深い内容であった。日ごろ行われているオークションにも設計方法が存在し、かつそれらの研究成果がGoogleのネット広告に生かされているという点が、理論と実務が身近でかつ意外なところで結び付いているという驚きを私に与えてくれた。

     また、授業終了後の打ち上げにも伊藤先生は参加して下さった。その席では非常に楽しい裏話を聞かせていただいた。こうした裏話も深い知識に根付いたものであり、先生の博学さを感じてやまない。最初から最後まで、学問的な面で自分に新しい風を吹き込んでくれる授業、そして先生でした。

     

    (c) Copyright 2005, HMBA Alumni Association, Hitotsubashi University